ねこみゃと真山

「先生、いつもと違うお仕事しませんか?」


そう言ってきたのは僕の編集者だ。いつもと違うお仕事?なにそれ?と聞いてみれば編集者が一枚の紙を取り出した。


「とあるグッズのキャラクターを様々な絵師が描いて売り出すというコラボでして…、どうでしょう先生?」


編集者から紙を受け取って軽く目を通せば、描いたイラストはグッズの外箱に印刷されるらしく、ゲームセンターの景品になるとのこと。


「ふーん、面白そうだけど…一般向けの物だよね?」

「そうですね」


BL漫画家としてはジャンルが違う世界のモノだ。あまり気乗りはしないし、今すぐに描きたい漫画もあるので今回は断ることにしよう。


「今回は断って…ん?」

「どうしました?」


受け取った紙をじっくりと見ていれば、僕は大変なことに気が付いた。


「……この仕事、受けるよ」

「おぉ、そうですか!では後ほどメールしますね!」


それでは失礼します、と言って編集者は家を出ていく。そして僕はすぐさま恋人に電話をした。


「ねぇねぇ、___くん?___くんとっておきの愛猫の写真が見たいんだけどー」


そう話せば___くんは水を得た魚の如く、少し嬉しそうな声で「今すぐそっちに行く」と言って電話を切ってしまう。そして数十分後に僕の家にやって来た___くんから愛猫ミーコの写真を熱い解説と共に見せてもらい、後日、僕は___くんの熱いプレゼンを参考にキュートなねこみゃのイラストを描いた。


(END)-

真山「というわけでサンプルで貰ったやつあげるー」

主人公「うおおおおおお?!ねこみゃがマジでミーちゃん…!?み、み、ミーちゃんがグッズになったぁああああ!!!」

 

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