ねこみゃと白河
事務所に来て、ロッカーに荷物をしまっているとなんだか賑やかな声が聞こえてきた。
「どうしたんだ?」
盛り上がってるな?と顔を出せば、プロデューサーと同メンバーたちがわいわいとテーブルを囲んでいた。
「あ、白河さん、おはようございます!ライブのグッズの一つが届きまして…」
「試供品か?」
頬を緩ませているプロデューサーの顔を見て、なんだろうかと机に近付いてそこにある物に気付く。
「あれ、これってねこみゃじゃない?」
「お、白河!正解だ、流石だな!最近人気の猫グッズだぜ」
コラボすることになって、と説明してくれるみんなの話を聞きながら、もっとじっくり近寄って見てみる。やっぱり___の家のミーコちゃんにそっくりだ。
「(ほうほう、今度のライブで限定グッズとして販売される物なのか…)」
___から人気が出過ぎてあちこちでコラボ展開されているとは聞いていたが、まさか自分たちにまでやってくるとは…。
「外箱にみなさんのサインを書いてもらって販売するんですよ」
一人につき数としては…と提示されて俺たちは驚いた。
「お、おう…なかなかの数だな…」
「頑張ろうな!」
よーし、と腕を捲る幼馴染に笑いそうになりつつ、ところで、とプロデューサーに話しかけた。
「ちなみにこの机に置いてあるのは?」
「サンプルとして頂きました、個人で使用する範囲でならお好きにどうぞとのことです」
おぉ、そうなのか…、じゃあちょっとお願いしてみようかな?
「あのさ…みんなにお願いがあるんだけど」
-
「という訳でサンプル品を全種類貰ってきたんだ、___にプレゼントするよ!」
さらっととんでもない発言をかましながら、机に現在未発売の限定品ねこみゃグッズを並べる白河。
「………え?」
今なんて言いました?これが芸能人パワーなの?ど、どひゃー。
「嬉しい?」
そう言ってにっこりと笑いかけてくる白河に、俺は感極まって抱きついた。
(END)-
主人公「ちなみにそのライブはいつなんだ?」
白河「え、見にきてくれるのか!それならチケットを用意して…!」
主人公「いや自分で買うから(ねこみゃさんに感謝の課金をしなければっ)」
Top
-