ねこみゃと洋司

その日、俺は特に目的もなく街をぶらついていた。

 

「あれ?」

 

ふと見知った姿を見つけて、俺はその人物に近付き声をかけた。

 

「___じゃん、お前も遊びに来てたのか?」
「……!よ、洋司…」

 

___も俺に気が付き、何やら深刻そうな顔をしてこちらを見てくる。どうしたんだ?と思っていれば___が躊躇い気味に尋ねてきた。

 

「あ、あのさ…、ちょっとだけ俺と付き合ってくれない?」
「付き合う?」

 

なにかあったのか?まぁ、今は暇してるから別にいいけど、と答えれば___に手を掴まれ目の前の店に連れて行かれる。なんだ?と思っていればその店に貼られているポスターを見て納得した。

 

「ペア限定メニューでコラボグッズプレゼント…」

 

猫好きの間で大人気のねこみゃというグッズだ。主にゲーセンで見かけるが、幅広くコラボ展開されているとも聞いたことがある。

 

猫カフェともコラボしてたんだな」
「今日かららしいんだが、俺もついさっき知って…」

 

誰か呼ぼうか悩んでたんだよ、なんて苦笑いをする___。ちょこちょこ猫の話は聞いていたが、本当に好きなんだな…。

 

「まぁいいけど、それにしてもなんでペア限定なんだろうな…?」
「ふ、不思議だよなー」

 

あはは、なんて変な笑い方をする___。それにしても猫カフェか、実は入ったの初めてだから、ちょっと楽しみだなと俺は少しソワソワする。

 

「グッズって二個、同じの貰えるんだろ?」
「え、あぁ…」

 

そうだけど、と答える___に俺は笑う。

 

「初めての猫カフェ記念に貰っとくよ」

 

そう俺が笑えば___はぎこちなく笑った。

 

(END)-
洋司「可愛いな、鞄にでも付けよーっと」
主人公「可愛いだろねこみゃ(俺は部屋にでも飾っとこう…)」

 

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ねこみゃと滝本

その日、大学へとやって来て教室に入れば、既に___が席に座っていた。今日は早いな、と思いながらその隣の席に座る。

 

「よー、おはよう」
「おはよー」

 

少し眠そうな___は机に鞄を置いていて、ふとソレが目に留まった。

 

「それミーコか?」
「へ?」

 

これ、と鞄にぶら下げられている控えめなキーホルダーをつつけば、___が「あぁ」と声をもらした。

 

「ミーコじゃなくて、これはねこみゃ」
「ねこみゃ?」

 

そうそうと___は笑い、キーホルダーを触る。

 

「俺も最初見た時びっくりしたんだよ、ミーコそっくりだろ?いま大人気の猫グッズなんだよ、白猫のねこみゃ」

 

そう言いながらスマホで愛猫の写真とキーホルダーを見せてくる。ふむ、本当にそっくりだ。

 

「……本当にそういうグッズがあるんだよな?」
「なんで疑ってくるんだよ」

 

___の猫好きはよく知っている。それに愛猫ミーコの話もよく聞いていたので、正直、遂にそこまでしたのか、なんて思った。

 

「……いや、なんでもない」

 

そう答えれば___は何か言いたげな顔をしたが、言葉にするのはやめたようだ。

 

「ちなみにそれはどこで買ったんだ?」
「んー?これはゲーセンの景品」

 

どこのゲーセンで取ったんだ?いつものゲーセン、と話していればアキが楽しそうだなと会話に入ってきた。

 

「お、___やっぱり持ってたんだ」

 

俺も持ってるぞーとアキがスマホを取り出すと、スマホカバーに付けてるキーホルダーを見せてきた。それを見た瞬間___が目の色を変えてそのキーホルダーに釘付けになる。レア物がどうのと話す二人に、知らなかったのは俺だけかと少しモヤッとしてしまった。

 

「(ゲーセンか…)」

 

俺は大学の帰りにゲーセンに立ち寄った。

 

(END)-
滝本「俺もねこみゃのキーホルダー手に入れたぞ」
主人公「(ぬこみゃだ)」
秋人「(黒猫のぬこみゃだ…)」

 

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抜け出せない主人公・真山編

その日は真山の家に遊びに来て、俺はBL本を読みながら寛いでいた。……別に読みたいから読んでるわけではなく、真山から感想が聞きたいと言われて渋々読んでいるだけだ。


「(ま、参考になるからいいんだけど)」


既に真山と成立してるとはいえ、BLイベントには巻き込まれてしまうし、他のつがい共に振り回されるのは勘弁願いたい。


「(それにしても…)」


チラッと本から目を離し、真山を見れば鬼の形相で原稿と向き合っている。あと少しで描き終わるんだ!と言っていたが、あんな顔して漫画って描くもんなんか?


「……っ!出来た!」

「おー、お疲れ様」


そんな事を思っていれば、原稿を描きあげたらしく、真山はバッ!と両手を上げて喜んでいる。良かったな、と思いながら再び本に目を向けて続きを読もうと思ったら、不意に膝上に重いモノが乗ってきた。


「うお?!」


なんだ?!と思って確認してみれば、真山が俺の膝上にうつ伏せで乗りかかり脱力していた。


「脱稿し…ぐー…」

「おま…、マジか…」


なんでそこで寝るんだ。ていうか寝てなかったのか?!いやそういえば家に来た時からずっと作業してたっけ…。


「(……起こしづれぇ)」


普段なら頭を軽く引っ叩いてやりたいところだが、流石に仕事を頑張った人間に対してそれは、ちょっと…。


「……はぁ」


仕方がない、まだ本も読み終えてないし、暫く寝させてやるか…。俺は本を読むのを再開した。……その後、真山が目を覚ましたのは夜だった。


(END)-

主人公「あー…、母さん?俺、今日は友達の家に泊まってくー」

 

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ウイスキーボンボンと河相くん

バレンタインデーに可愛らしくオシャレをした河相くんが、気合たっぷりにラッピングしたチョコの箱を俺に差し出している。


「___さんの為に頑張って作りましたぁ」


どうぞ、と言われて俺はそれをぎこちなく受け取る。


「(……変なもんとか入ってたりしないよな?)」


いや別に河相くんは病んでる系じゃないし大丈夫、だろう。食べて欲しいなぁ、という眼差しで河相くんが見てくるので、その場で丁寧に開ければ嬉しそうに笑った。


「お、カップケーキだ」


見た目にこだわられて作られたそのカップケーキは、そこそこの大きさだ。


「じゃあ、いただきます…」


そう言って一口食べ、噛み締める。うん、美味いな。


「ど、どうですかぁ?」

「美味しいよ、上手だね」


その俺の言葉を聞いた河相くんが小さくガッツポーズをしてから可愛らしく喜んだ。時々本性が現れるのは一種のチキンレースなのか?


「あ、あのぉ…」

「ん?」


一気に食べたら怒られそうなのでゆっくり味わって食べていれば、河相くんがもじもじしながら上目遣いで俺を見てきた。


「___さんからのチョコも、欲しいなぁ」


うっ、そう来ましたか…。欲しい欲しいと目で訴えてくるが、いま俺の手元にあるチョコは…アレしかない。


「(ウイスキーボンボン…、河相くんは未成年だ、確実に酔ってしまう)」


しかし無いよ、なんて言えば悲しませてしまうし…、仕方がない、腹を括るかと俺はアレを持ってくる。


「はい、どうぞ」

「わ!嬉しい…!」


パクパク食べられないように一つチョコを取り、あーん、と言って河相くんの口に持っていけば、嬉しそうに口を開けて食べてくれる。


「えへへぇ…」


うん、一つだけしかあげないけど十分だろう。河相くんは大層満足そうにしているので、ウイスキーボンボンを河相くんの手の届かない所へ移動させといて俺はカップケーキを食べ終える。


「本当に美味しかったよ、ありがとう」

「もう食べたんですか?カッコいい〜」


それはよく分からん。


-


それから数分後。


「兄貴いるかー?ってなんだよ、河相きてたのか?」


トントンと扉をノックして入って来た綾人が、河相を見て不機嫌そうな顔をした。


「あぁ?!なんか文句あんのかこの野郎!」

「うおっ?!」


そして河相くんは俺の腕に引っ付いたまま、そんな綾人にキレ気味にやばいハンドサインをしながら怒鳴った。


「そもそも恋人のぼくが___さんと二人きりでイチャついてるところに邪魔しに来てんじゃねぇよ!クソホクロ!」


その罵りは同じホクロ持ちの俺にも該当しないか河相くん?


「ど、ど、え?は、なん、兄貴?」


河相くんの変貌ぶりに困惑している綾人がちょっと面白くて笑えば、河相くんが不機嫌そうに手に力を込める。ちょ、ちょっと痛い。


「___さん!今はぼくとの時間だろう?!ぼくだけを見ろよ!ぼくだけの王子様なんだから責任持てよなぁ!!」

「あー、分かってる、分かってるから、よしよーし」


落ち着いてーと頭を撫でれば幸せそうな顔をした。


「……なんなんそれ?」

「酒入りチョコを食べて酔ってるんだよ」


綾人も気を付けろよ?と言えば、怖…と言ってそのまま音を出さずに扉を閉めて逃げていった。


「___さん、___さん、ぼくだけの王子様〜、食べちゃいてぇよ〜」


……多分、酔っ払って本性剥き出しになってるんだと思うんだが、これを見るにやはり俺は受けなのだろうと確信した。


「(可愛くても、男の子だもんな…)」


一つ対応を間違えればこのまま押し倒されそうでヒヤヒヤしながら、俺は河相くんの酔いが覚めるのを必死に待った。


(END)-

綾人「……河相、寝た?」

主人公「寝たよ…、東條くんとかには内緒にしといてあげなよ?」

 

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ねこみゃと白河

事務所に来て、ロッカーに荷物をしまっているとなんだか賑やかな声が聞こえてきた。


「どうしたんだ?」


盛り上がってるな?と顔を出せば、プロデューサーと同メンバーたちがわいわいとテーブルを囲んでいた。


「あ、白河さん、おはようございます!ライブのグッズの一つが届きまして…」

「試供品か?」


頬を緩ませているプロデューサーの顔を見て、なんだろうかと机に近付いてそこにある物に気付く。


「あれ、これってねこみゃじゃない?」

「お、白河!正解だ、流石だな!最近人気の猫グッズだぜ」


コラボすることになって、と説明してくれるみんなの話を聞きながら、もっとじっくり近寄って見てみる。やっぱり___の家のミーコちゃんにそっくりだ。


「(ほうほう、今度のライブで限定グッズとして販売される物なのか…)」


___から人気が出過ぎてあちこちでコラボ展開されているとは聞いていたが、まさか自分たちにまでやってくるとは…。


「外箱にみなさんのサインを書いてもらって販売するんですよ」


一人につき数としては…と提示されて俺たちは驚いた。


「お、おう…なかなかの数だな…」

「頑張ろうな!」


よーし、と腕を捲る幼馴染に笑いそうになりつつ、ところで、とプロデューサーに話しかけた。


「ちなみにこの机に置いてあるのは?」

「サンプルとして頂きました、個人で使用する範囲でならお好きにどうぞとのことです」


おぉ、そうなのか…、じゃあちょっとお願いしてみようかな?


「あのさ…みんなにお願いがあるんだけど」


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「という訳でサンプル品を全種類貰ってきたんだ、___にプレゼントするよ!」


さらっととんでもない発言をかましながら、机に現在未発売の限定品ねこみゃグッズを並べる白河。


「………え?」


今なんて言いました?これが芸能人パワーなの?ど、どひゃー。


「嬉しい?」


そう言ってにっこりと笑いかけてくる白河に、俺は感極まって抱きついた。


(END)-

主人公「ちなみにそのライブはいつなんだ?」

白河「え、見にきてくれるのか!それならチケットを用意して…!」

主人公「いや自分で買うから(ねこみゃさんに感謝の課金をしなければっ)」

 

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ねこみゃと綾人

「綾人、最近お昼の時間パンばっかだね?」


そう話しかけてきたのは柳だ。その言葉を聞いて東條と三郷が同時にオレの手元にあるパンに視線を向けた。


「そういやそうやな?大体お弁当やなかったか?」

「……パンが食べたい時だってあるんだよ」


それ何のパン?帰りに買お、と聞いてくる三郷を無視しつつオレはパンを口の中に詰め込み、空になった包装を綺麗に畳んで鞄にしまった。


「……美味しそうだったね、帰りに買おうかな?」

「な、優等生!オレの真似すんなや!」

「え?じゃ、じゃあ俺も…」


東條の言葉に何故か三郷や柳が乗っかり、その日の帰りにみんなでコンビニに寄ることになった。


「あったあった…って、残り四つしかあらへんやん?!」

「あ、よく見たらなんかキャンペーンしてたんだね?」


オレが昼に食ってたパンを慌てて取る三郷と柳。


「シールを集めて送ってねこみゃのお皿をプレゼント?」


そうキャンペーン内容を口にする三郷。それを聞いた柳がもしかして、とオレの方を向いた。


「このお皿が欲しくてパンを食べてるの?」


その言葉にオレはドキッとしつつ「ちげぇ!」と否定してしまう。


「その、あ、兄貴が集めてんだよ!パンだって兄貴が買うからおこぼれを貰ってるだけで…!」


そう答えれば東條が小さく笑った。


「あと何枚くらい足りないの?」

「え……?じゅ、十五枚…」


もう随分と集めたな?!と驚く三郷だが、唐突によっしゃ!と胸を叩いた。


「せっかくやし協力すんで!」

「そうだね、ずっとパンばかりってのもそろそろ飽きてきたんじゃない?」


他にも対象シールが付いてる物ないかな?と柳がコンビニの商品を見て回り出す。


「良かったね、綾人、喜んでもらえるといいね?」

「う、うるせぇよ…!」


うぐぅ、東條にはバレてやがる…がまぁいい。協力してもらえるなら有り難く受け取ろう。


「(へへ、兄貴にプレゼントしたら驚くだろうな)」


そうして集まったシールをハガキに貼って送り、届いた皿は二枚だった。


(END)-

主人公「あれ、綾人もそれ集めたのか」

綾人「んぐぐ…!このクソ兄貴…!」

 

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ウイスキーボンボンと善照くん

「___さん!___さん!___さんの好きなやつ、売られてるよ!」


ほらほらと手招きをされて、善照くんの後をついて行けば特設コーナーに毎年のお楽しみが売られていた。


「おー、今年も美味しそうだ…」


どれにしようかと手に取って見比べ、たくさん入ったものを買う事にする。


「チョコ美味しいよねー、楽しみだなぁ!」


いやだから君は食べられないでしょ、と小声で言えば善照くんはムスッとした顔をして腕を組んだ。


「いいや!今度こそ食べる!」

「(どうやって…?)」


と呆れながら買い物を終えて家に帰り、夕食後に買ってきたチョコを加々美と食べる事にした。


「加々美!おれも食べる!」

「ん」


すごい至近距離で加々美にそう言った善照くんだが、加々美は流れるように小皿にチョコを乗せ、お供えをした。


「ちっがーう!」


そうじゃないとプンスコという擬音が似合いそうな怒り方をした善照くんが加々美を指差す。


「前に誰かの体を借りれば食べられるって言ったじゃん?ちょっとだけ貸してよ!」


お願いだからさ!と頼み込む善照くん。いやいや、その誰かって誰よ?やっぱ俺に取り憑いてるから俺になるのか…?勘弁してほしい。


「(ていうかこれウイスキーボンボンだけど、いやどうなんだ?成人してる体を未成年が借りるってなったらどっちが優先されるんだ?)」


なんてことを考えていれば、善照くんの必死なお願いに加々美がため息を吐いて折れた。


「分かった…、少しだけだぞ?」

「本当!やったー!」


え、マジですか?!心の準備が出来てないんですが…!と思っていれば加々美が善照くんへ手を伸ばし、善照くんは加々美の中へ入っていった。


「(あ、そっち?)」


暫くして加々美が自分の手を見て握りしめたり開いたりすると、ぱぁ!っと明るく笑って両手を上げた。


「わぁ、すごい!肉体がある!」


わぁ、すごい!加々美の顔と声で善照くんがはしゃいでいらっしゃる。絶対に加々美がしないであろう無邪気な笑顔に、ちょっと面白くなってスマホで写真を撮る。……後で怒られそうだ。


「少しだけだから早く食べれば?」

「あ、そうだね!いただきます!」


わーい!と笑いながらチョコ、二、三粒を大事そうに加々美の体で食べる善照くん。しっかり味が分かるようでとても幸せそうだ。


「美味しー!」

「そりゃよかったね…」


ははは、と笑っていれば次第に善照くんの呂律が回らなくなっていった。


「なんか、ふわふわしてきた…」


どうやら未成年の方が優先されるようで、お酒に強い加々美の体なのに顔を赤くしてぽけーっとした表情になる。


「(やっぱりこの世界の未成年ってウイスキーボンボン程度で酔っ払うんだなぁ…)」


そろそろ体から出る頃かな?と思っていれば善照くんが唐突に俺に抱きついてきた、加々美の体で。


「___さーん!」

「うぉっ?!」


ちょ、それはダメだろ!人の体だぞ?!と怒ってみても酔っているせいでまるで聞いてくれない。


「___さんに触れるぅー」

「あ、かが、みじゃない善照く、んむっ」


跳ね除けることも出来ず、善照くんは俺にキスをしてくる。加々美の体で…!


「あ、こら、善照くん…!」


やめなさい!と抵抗してるうちに押し倒されてしまい、このままでは…!と思っていればトスン、と加々美が力なく覆いかぶさってきて、善照くんが抜け出た。


「(……顔真っ赤で、気を失っている)」


幽霊でも酔っ払って寝るんだ…と思っていれば、加々美が赤い顔のまま意識を取り戻して少しだけ起き上がる。


「あ、加々美…」


現状の報告をするべきか?貸してる間って意識あるのか?なんて考えるが、加々美の様子がおかしい事に気が付いた。


「か、加々美…?」


ぽやーっとした真っ赤な顔で、依然として俺を押し倒す構図のまま、俺を見つめてくる加々美。


「(えーと、どういう状況?)」


加々美はお酒に強い人だ。俺より強くて酒を飲んでもこれっぽっちも顔色を変えないタイプ、の筈だが…。


「(ま、まさか…)」


おーい、と呼んでみれば加々美が赤い顔をしたまま俺の頬を撫でた。


「___…」


そして俺の名前を呼べばそのままキスをされ、ぎゅっと抱きしめられた。


「(よ、酔っ払っとるー!)」


キスをされたと思ったらすりすりと俺の体に顔を押し付け、またキスをしてくる。言葉には出さないが、めちゃくちゃに甘えられている。


「ちょ、か、加々美!やめて…!」

「……っ!」


止まってくれ!と抵抗すれば分かりやすくしょげられ泣きそうな顔をされた。


「(よ、幼児退化しとる…!)」


ごめんごめんと撫でてあげれば嬉しそうに微笑み、またキスをされた。


「(あぁ、もう…!)」


その後、酔いが覚めた加々美は暫く落ち込んでいた。


(END)-

主人公「善照くんは今後、アルコール成分の入った飲食は禁止」

善照「へ?」

 

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